誌上劇団!ポップノベル

誌上劇団、及び、小説ブログです!

第三回公演「グロ!グロ!笑!笑!」

【誌上劇団!ポップノベル】

【第三回公演】

「グロ!グロ!笑!笑!」

文/ポップ闘志

【第一幕】


自分で死にたくなるくらい辛い男が居た。
別に御新香や漬け物を食べたいわけでは無い。と、ツンデレみたいなことを言ってると更に死にたくなった。何があったかは知らないが言われてみればそんな気がする。
と、空耳アワー的なことを言ってみた。
それで命は救われた。一つの命を救う番組
というのも凄い話だ。空耳アワーの蘇生力は万田酵素くらいの実力だ。しかし、駅のホームで巨大な野菜やら巨大な人間やらに進化したりしても、どうしようもないことである。駅のホームから血液の臭いがしたのだけど、誰かが血液検査をしているのかもしれない、いや、駅のホームで血液検査を行うわけが無い。あるとすれば献血車
進化系、献血電車が開発されて走っているからかもしれない。血液は赤とは限らないのである。そしてどこからか異臭がした。


腐りに腐った人間を駅のホームで見かけた
のは、つい先程のことだった。青い血を駅のホームに垂らしながら歩いている。怖い風景だった。怖い風景画を見ているのか?
と思うくらいに芸術的でアート的でグロテスクだった。アートはグロテスクだ。と、
語る芸術肌の偉人でもビックリするほどに
グロテスクでバイオレンスだった。しかし
青い血は、いつ止まるのだろう?そんな場をフラフラ歩いて、歩いては止まって血を流して、歩いては止まって血を流して、の繰り返しだった。ビデオの繰り返しボタンを何度も何度も押していく感じだった。
突然!青い血は駅のホームの青いベンチに飛び散った。青いベンチからは「ジュー」
と焼けた音がした。まるで焼肉だ。青い血が焼肉のタレ!?青い血からはビビンバの香りがした。割り箸で焼肉店のビビンバを食べる。なぜ割り箸!?体内でビビンバを生成できる奴を初めて見た。大腸や臓器に
ビビンバの濃厚タレが染み付いている、と
男は不気味な顔をした。出来事も不気味だが、男の顔も不気味だった。最後に腐った人間は駅のホームへ落ちて死んでしまったと、歴史書物に書いてあった。筈はなく、
目の前で見たぜ。怖い風景を。腐った人間は奇声をあげながら死んだという。

【第二幕】


実の親からイジメを受けていた。鉄パイプで頭を殴られて教育の一環として殴られるのは理不尽だ。鉄パイプの鉄分と血液の鉄分の違いを確かめるべく男は昔に舐め比べしたこともある。人生経験豊富だな。で、
味は同じだったけど、レバーより鉄の味がしなかった。鉄分なんて血の味だ!てか、
男はヴァンパイアなのか!?違うだろ!
実の親は主人公の男だけに厳しく体罰して
他の兄弟には優しく接していたのだ。男はそれに耐えて耐えて数年間。やっとの数年だと思いきや、上京しようとすると「怒りのアフガン」状態に。ボコボコに殴られて当時、付き合っていた彼女にもボコボコにするのだった。物静かな彼女を甘く見た実の親は逆にボコボコにされてしまった。
理由は簡単。彼女の眠れた才能が芽生えていつしか、格闘技の才能を開花させた。
そして、彼女は男の実の親を河川敷に呼び出してボコボコにして金的蹴りして失神をさせた。そして、彼女は男をもボコボコにして破局してしまった。異常な神経を持つ実の親を倒せたのは良いが、そんな夜に、
帰宅したら実の親がいた。直面攻撃だ。
そんな実の親は、主人公の男から話題提供するときに不利になると、「黙って!」と
「黙って!黙って!黙って!」と、叫ぶ。
イライラするのだろう。そんな言葉なんて簡単に論破できるけど相手にはできない。
無視するしか無い。墓石ワードなのかも。


遂には自分の首を締めようとしたが恐怖感からして断念。こんな危ない縄で首なんて締められるか!コレが正しい。自分で死んだらいけないよ。モヤモヤを抱えたまんま
生きていくしか無い。散歩番組ではないが
とにかく「モヤモヤ!」としていた。小池一夫の世界観だった。眠くなったら死刑の
囚人が座る、死刑椅子に座るみたいに毛布に包まった。死刑椅子の眠り心地は良いですね。ま、普通の毛布ですけど。

【第三幕】


気が付けば駅のホームに居た男。電車的なことを知らないから右往左往していると、
乗りたい電車が到着して、そこで、今まで見たことのある人を発見した。「世界!
不思議!発見!」の司会者の怪力でも開封できないくらいのポテトチップスを食べて生きています!的な人と出会った。それは
巨大化した実の親だった。駅のホーム周辺で「バイオレンスグッズ」を置いてから、
路上でグッズを販売していた。ある意味、
怪しい行商だ。アラブ人みたいな顔だ。


巨大化した実の親が駅のホームから落ちて行った。青と赤を染めた血液の色。男も落ちて主人公も失った。家族も崩壊。そして
人生はグロテスクだった。

第二回公演「肥満ハードボイルド」

【誌上劇団!ポップノベル】

【第二回公演】

「肥満ハードボイルド」

文/ポップ闘志


そんな熱血漢は漢字が苦手だった。肥満の体型で汗をダラダラと流しながら、まるで
担々麺を全身に浴びて「シャワーだ!」と言わんばかりである。ピリピリとした辛子の痛みにフェイタスを大腸の中で踊らせるみたいだった。クール過ぎて、シチューを
食べる日、すなわち、大寒を過ごしているつもりだったのだが、いかんせん、熱血漢は血飛沫を素手から発射する能力を持っていて、それで高血圧を予防しているらしいのだが、血圧を脳内で計っていたら高血圧を予防できていないのだ。そんな熱血漢はまさに「真面目アホ」なのだ。何事にも、
真面目に取り組んで良いのは良いが、後ろから見ると「必死さ」「溺死さ」だらけである。って最後の「溺死さ」は違うけど。
とにかくキレられたのだ。


アラビア数字は読めるけど、漢字は読めないらしい熱血漢がアホみたいに怒鳴る地位が築けているのだろうか?劇的!ビフォーアフターな地位を築いて脳味噌を交換してイエローハットへ行け!宇宙飛行士と一緒に行ってプリクラとか撮ってこい!何円かで買ってやるからさ。駄菓子みたいな感じで買ってやるからさ!てな意見が出てきましたのであります!漢字が読めないのは、
致命的。海外のサッカークラブにも入団を許可されないだろうし、メジャーリーグにも入団できない。スピードラーニング類を買わなきゃダメだな!深夜の民放を見て、
スピードラーニングをゲットせよ!結論で言うと熱血漢は「アホ」ということだな。
それに尽きる。


でも、時折、漢字を読める時があるのだ。
それは別に汗にフレグランスフレーバーが
採用されて汗を垂れ流して地面に販売するいわゆる、汗の販売を地面に対して行う。
それは簡単なものだった。簡単なことだ。
漢字を読める時、それはマグレか?リアルに読めるのか?リアルに熱湯風呂なのか?しかも、五右衛門風呂の更に旧式のやつ。
あと、高血圧で血圧と血飛沫とレバー牛肉が不思議全開のコラボレーションで異常を感じているのかもしれない。高血圧と関係性があるのかもしれない。あんまり怒鳴ると脳の血管がリアルに切れるよ。あ、もう
切れてるか!(笑)更に切れるよ!(笑)


ブルーとパープルのキックボードで現れた熱血漢。本日も歯が数本抜けていてコレは
デンターシステマくらいじゃ治りそうには無いのである。歯抜けの熱血漢。ブルーで意識したのは青カビチーズ。臭みがあるので普段は買えないので、キックボードで、
表現している。そしてもう一つはパープルだろう。コレは紫キャベツにマヨネーズをかけたら美味しいけど健康に良いのか!?
マヨネーズをかけ過ぎたか?どうなの!?
てな感じを意識して表現しました。


「漢字なんて簡単さ!教えなくても良い!でも俺はアホだから漢字を作ったとされる
家計に生まれたが、頭に入ってこない!」
そう。この熱血漢は英雄の家系に生まれたサラブレッド漢字マスターなのだ。しかし
アホに生まれたため、ブスの女と行動して
汗水涙を流している。時には感動系の映画を見たりしていたらしい。しかし、思うに今、一番面白い映画は海外のトラウマ映画だろう。汗水涙を流すどころかオシッコを漏らすのがトラウマ映画のモットーだよ。


怒鳴り過ぎて喉や声帯の葬式を行わないといけないくらいの不調。コレが丑三つ時。
そんな時間から起きていて「めざにゅー」も見れずにキックボードに乗って外出へ。
何で怒鳴ったかというと、イライラすることがあると周囲に怒りをぶちまける、脳の構造が個性的で激怒的だったとされる。
さらに太ってから、動きにくくなったのは気のせいだろうか?カクカクのロボットの登場だい!次は!このバンドだい!次は!このロボットだい!というのがあっても、
良いだろう。「イカすバンド天国」からの
「イカすロボット天国」はガロの連載陣がイラストを描いて近未来のロボットを高度な技術で再現だけではなくて実際に作って披露する、という内容だ。さて、怒鳴って怒鳴って怒鳴りまくって遂にアノ音が!!
「ブチッ!ブチッ!ブチッ!」毛細血管が
切れる音がした。熱血漢に罰が降り注いだらしい。「わあ!」腰の抜けた弱気な熱血漢に不満をぶつける。「怒鳴らないでくれないか?ウザいんだけど!」と言うと熱血漢は「英雄の家系に生まれて怒鳴って何が悪い?」そんな熱血漢は英雄の家系の事。
親族が漢字を作った!と一人で喜んだり。
一人で過去の喜びに浸っていたのだった。
そして時間が経って怒鳴り始めた熱血漢。
「あ、もう一本!切れた!」(毛細血管)

第一回公演「丑三つゴブリン!」

【誌上劇団!ポップノベル】


【第一回公演】


「丑三つゴブリン!」


文/ポップ闘志



丑三つ時にスポーツセンターを歩いている人がいるとする。怖いと思う人はゴーストが現れたと思うだろう。ホラー映画チックな出来事を想像するだろう。

「怖いなあ!怖い怖い。深夜のスポーツセンターは怖い怖い」

と、警備員補佐が言う。

後ろから「警備員補佐!後ろ!後ろ!」と叫んでやりたいけど可哀想だからやめた。

そうして警備員補佐が館内を回る。

「頭の中はB級ホラー映画さ!」

そうは言っても明るい口調で頭の中でメラとかメラゾーマを唱えてもホイミで回復をしたりしても意味が無い。たとえ、言葉の

ホイミだとしても、だ。



薄気味悪い感じはしていた。まさに薄気味悪いのオンパレードで「薄気味悪い感じの

怪しい書物を販売しているホラー業界では人気で話題の書店か?深夜にそんな書店に行ったら怖いだろ!怖い怖い!」とか自意識過剰チックな事を考えていた。そしたら

本当に自意識過剰を超越する事態が発生。

果たして!



そう。そこにいたのは、薄気味悪い顔面の中年男性が地べたに座っていた。一瞬、

ビックリしたけど、ビックリマンのゼウスシールを見つけた時よりはビックリしない自分の感情に「おい!馬鹿野郎!トラック野郎か?荷物が危険物のサラダ油だったら

承知しねえぞ!スタンド使うぞ!ジョジョの!スタンドを!」

と怒りたくなった。

だが、すぐに怒りは冷めてクーラーやらの効果で冷たくなった。心はホットコーヒーやらホットポタージュやらホットシリアル並の温かさだった。



「声をかけてみようか?」

誰もいないのにそんな疑問を抱いている。

でも、単調な言葉ではあんなに濃厚な薄気味悪い顔面の中年男性に敵うだろうか?

一度、スリーピーして睡眠の世界に入ろうとしてみるが、そうしたら負けている感じになっちゃうので、早すぎる思考停止に、

ファイブレインのブレイン、つまり脳みそ

が破裂しそうになったのだ。勇気を出して薄気味悪い顔面の中年男性に、丑三つ時に

話しかけてしまった。中年男性はホクホクの男爵イモを食いながらムーンウォークしていて眺めてるとこっちへ向かってきた。



突然!謎の音楽が流れ始めたのだった。

「ミュージック?ミュージックなのか?」

疑問が浮かび上がってきた。妖怪ケムリの

ケムリが浮かび上がってきたのと同じだ。

ラジオ体操か新体操か体操の音楽が最初に流れ出した。流れ出る溶岩みたいだった。

「溶岩風呂にクーラーを設置したら?」

誰も上がってこないだろう。クーリッシュのバニラ味を吸ってるみたいだった。普通のマックシェイクと変わらないあの味には価格が数円安くて消費税が増税したからかマックシェイクの一人勝ちであった。

すると、館内には更に音楽が流れ出した。

ホラーベースの音楽で映画「ゾンビ」的なゴブリンのサントラみたいだ。よく聞くと

ゴブリンとバイオハザードヒッチコックのミクスチャー音楽らしいと判明してきたのだった。アメリカの野外映画館でホラー映画を三本立てで見ている若い頃を思い出してきた。アメリカとかの映画はよく知らないけれど。



よく聞くと「スリラー」だった。音楽の主はマイケルだった。

「でも何でマイケル?ナンセンス的だ!」

そう。まさにムービーナンセンス。こんな時間にマイケル?ナンセンスの王道だな!

と思える程だ。この建物が何だか巨大墓石に見えて、巨大墓石の中でマイケルの音楽が流れて、こうやって警備している自分がいる。何ともナンセンスだった。建物が、

ディスコミュージックハウスくらい揺れて

軽い地震みたいだ。いや、巨大墓石がまだ

生きている感じなのだ。生きていて音楽を奏でている。演奏している。もちろんゴブリンもだが。ハウスミュージックみたい。

ホラーミュージックなのに。



館内にスリラーが流れてから何分か経ったのは時計を見て確認した。砂時計からは、

砂の器の書籍の、それも、砂の器の中古本の香りがした。砂時計ではなくてスマートフォンで確認したのだが。スリラーの歌をよく聞いて翻訳していると、こんな歌詞があった。「♪ゴブリン〜!大好き〜!」とマイケルも、そしてスリラーの作詞者も、

みんな、ゴブリンサウンドが好きらしい。

空耳かもしれない。空耳アワーかもしれないけれど、空耳アワーの耳かき、をゲットするつもりでゴブリンサウンドに挑んだ。

スリラーが流れてから、流れ終わると窓辺には太陽が照らされていた。

小説「迷宮!五穀米」

【小説】


文/ポップ闘志


「迷宮!五穀米


湿地帯と同じくらいの湿度の高い部屋に住んでいる。


女「早く!洗濯!洗濯!」


男「いや、今、洗濯すると湿度が高くなるから。更に高くなるから」


女「でも、ドライブとか、どうする?」


男「テレビ東京の番組表、見て見て」


女「ドライブ…!としか記されてないけど何これ?」


男「そういう番組。とにかくラテ欄!ドライブで!レッツゴー!って用意は?」


女「用意してるとこ。洗濯機を回してる。

ジェットコースタームービーだから」


男「じゃあ早いな!俺は貯金箱をハイテク貯金箱で叩き割ってくるから。」


数時間後、男はアニメ鑑賞、女はゲームで

遊んでたりするから洗濯機に気づかない。

慌てて男が洗濯機のところまで駆けつけると衝撃だった。


男「うわ〜!洗濯機の中の洗濯した服が、

俺の革ジャンやジーンズが、アニメシャツが〜!乾燥機で、エジプトの砂まみれ、になっているじゃないか!」


女「どうしたの?あ!私の服が!私のレトロゲームのシャツが!あんなに高く買ったのに!」


男「お前が乾燥機のボタンを押したんじゃないか?」


女「勝手に押されてたんじゃないの?あ!

言い訳ではないよ!」


男「ごめん。俺もイライラしてた。愚痴は言わないから」


女「洗濯物を洗濯するから。もう一度。

もう一度だよ!貴重だよ!宝石だよ!」


男「宝石じゃなくて結石じゃないの?」


女「バカ!やめて!って言いつつ、笑う」


男「冗談のレベルが上がった!」


女「上がってないって!」


男「いや、お笑いドラクエと、お笑いファイナルファンタジーの話題だって!」


女「アニメとかゲームの世界だね」


買いたてのバブをバスタブに入れて漫画とアニメとゲームと湯船に浸っている気分で暮らしていこうかなあ。少し前に買った、

漫画を売って生計を立てていこうかなあと考えてきた。ダメ人間だなあ。男と女はダメ人間だなあ。二十代の二人は同居をしているけど、部屋も仕切られててハードボイルド・テラスハウスな状態だった。


朝、目覚めると、車に乗って男と女がドライブへ向かっていた。戦車では行かない!

乗用車だよ!バイクでも、バイク王でも、

バイクキングダムでもない!あてもなく、

旅を続けるのか?海へ行くというよりは、

山へ向かっている二人。菓子パンの上部にふりかけてある白い砂糖を食べたくなってパン屋さんで買ってから乗用車に乗って、

山へ向かった。


男「何だか奇妙なところに来たなあ」


女「奇妙な冒険だね!」


男「なんだっけ、それ!」


女「北斗の奇妙な冒険、でしょ?」


誰一人として二人の会話に突っ込まない。

携帯も圏外で何と樹海の方面へ進む進む。


男「うわ!ちょっと!湿気が乗用車の窓を

ガンダムが攻撃している!」


女「よく見なさい」


男「あれ?確かに攻撃はされてたけどガンダムじゃない!」


女「どうせなら、巨大なビグザムを湿地帯で見れば良いのに!」


男「え?知ってたの?ここが湿地帯だって知ってたの?何でこんな危険なところへ」


女「何と無くしか知らなかったけど…!」


男「あ〜!降りるか。一旦、降りるか?」


女「うん。そうだね。」


男「あ〜!五穀米!食べたい!」


女「いや、私は、ニコチン欲しい!」


男「砂とか砂鉄とか鉄分ありそうだから、

砂を食べる?いや、それはダメだ!俺らは人間だ!ちゃんとした食事をしないと!」


女「タバコないかなあ?ニコチン依存って

辛いよ。樹海に来るとは思っていなかった

けど、禁煙してみようかなあ?」


男「樹海をキッカケに禁煙!って何だか

非現実的だな。偶然、樹海に来たからだ

けどね。良いね!でも、樹海の迷路から抜け出せるのか?これが問題だよね。禁煙のタイミングを間違えている!と思われても

仕方が無い。無視、無視。」


女「あれ?ナビが点滅し始めたよ!」


男「え?本当?クルマ界の熱血教師のナビが進化したのかなあ?」


女「ナビを見て見て!帰り方が載っているから帰宅できるよ!」


男「帰宅へ!いざ!帰宅へ!」


すると、男は男の家に。女は女の家に。

帰っていたのだ。樹海ロスになった男と

女は、それぞれの自宅に、男は、女に

「タバコの箱ごと」女は、男に「五穀米」をプレゼントした。二人の欲は叶った。

二人とも!良かったね!(終)




小説「オンライン砂漠」

【小説/第一幕】

文/ポップ闘志

「オンライン砂漠」

目を閉じたり開いたりする。普通の動作なのに何だか乾きがある気がする。いわゆる
ドライアイってことだろう。砂を良く使う考古学者ならば一度はなったこともある、
そんな軽い軽快なジョークでもないから、
安全安心。一般的にも良く知られている。

ドライアイになったと、知り合いの眼科医に一応、診てもらった。

女「やっぱりホコリとか付着してますか?目の中がゴロゴロし始めて最終的にはもう
自宅の美味しい肉じゃがを食べたくなって
吉野家に行ったら無くて、すき家にもありませんでした。というわけで、じゃがいもと肉さえあれば生きていける!じゃがいも美味しい!今も常にゴロゴロしてます!」

眼科医「相変わらずの眼ですね。虹色の眼をしてますね。悪魔の実の形の眼球ですね
ワンピースの道具です。あなたも能力者、ですか?」

女「え?違いますけど」

眼科医「すいません。漫画の話題でした。
私語厳禁!ジャンプの読み過ぎ!」

女「謝られても…!」

眼科医「とにかく単なるドライアイです」

眼科を出ると電話がかかってきた。

職場の上司「明日、仕事に来れる?」

女「行けません。だって休暇でしょ?休暇の日に仕事って意味が無いです。ソルティライチが無味無臭になる可能性と同じことですよ!行けるときは行きます。では!」

眼科の前でドライアイの目薬を目に落とすとシバシバと瞬きして目に潤いが戻った。
この勢いで表現すれば、知らない人とアイコンタクトをする程のことだ。これで読破まで僅かの「週刊少年マガジン」が読めるのだから。これ程に嬉しいことは無い。
女でもマガジンは読むのだろう。やはり、
男女に人気なのはマガジンなのかなあ。
いや、ジャンプも、人気なのだろう。
と、思った。

青汁と緑色のネバネバのスライム納豆を
食べると、ドライアイに良く効くという
ので食べてみると、不味い!もう一皿!
の声が聞こえてきそうな感じ。

イギリスの運河をサーフボードで走り去る
サーファーは休暇中の女だった。「私は初心者」と女は自らを謙遜していたが、早い早い!プロ並みのサーフィン。淡水でのサーフィンをするのはこの女だけだろう。

バスに乗って、ゆらりゆらりと揺られて、
何だかジブリ作品の実写版で興行収入最高記録!的な感じだ。窓を流れる海沿いの風景。この海からゴジラが出てきたら面白いし特撮ファンにとっての人気スポットになっているだろう。モスラキングギドラの戦いも見えるのが最高のバスだ。使用期限
ギリギリのアネッサを肌に塗って日焼けを
防ごうとしている女。流し聞き。

女「泳ぐぞ!あ!アネッサ塗ったから海で泳げない!全部、自分が悪い!」

すると女は砂場に寝そべった。

砂の海から出た頃には辺りは暗くなり海の水が近くまで来て流されるところだった。

【小説/第二幕】

ネットゲームを開いたまんまにしている、
女は海から帰宅して、驚いた。
日焼け止めの匂いは消えててバスの運転手が発する独特の匂い、バス香水、で周囲と女を包み込んでいた。バスの香水は良い!
良い匂い!

女はゲームをしている。プレステ系とか。
主に戦場はオンラインゲームなのである。
リアルに体験できてハードボイルド過ぎる主人公を選べば西部劇の再現さえできる。
しかし、引きこもりがちな女はゲーム三昧で体を壊してしまった。休暇から療養へと
ハチロクをシフトチェンジしていた。

療養中にも、ゲームはやめていない。懲りてないのか?と思うくらいだ。モンハンで
遊んでいる。常に自宅?と感じるだろう。
常に外泊?と同じくらいショックを受けただろう。ネイルとかシャワーとか髪の毛の手入れとかの感覚が破壊されている。粉々になった感覚たちには勝てない。
そんな女は自宅を出て、漫画喫茶へと向かった。ベテランのネットカフェ難民に見えてしまった。仕方が無い。初心者だけど。
「これが孤独な女の決定版!」

小説「太刀魚」

【小説/第一幕】

文/ポップ闘志

「太刀魚」

監督「はい、よ〜い!始め!」

というなり、バイオレンス時代劇で
鍛えてきた長年のキャリアを誇る、
ベテラン監督の怒号が響き渡った。
周囲のスタッフもビデオの停止ボタン
を押してしまい、結局、エヴァの新作の
自家製のスクリーンが真っ暗になる程の
衝撃だったらしい。

監督「まだ、レプリカの刀を持ってきてないのか?撮影に必須なんだよ!撮影に!」

そして、スタッフは色々なものを持ち込んできたりして賑やかになった。それを羅列してみる。

うまい棒、五円チョコ、糸引きアメ、
ヨーグルト菓子、コーラのアメとか、
様々な駄菓子を持ってきた。しかし、

監督「こんなもの!粉砕だ!」

と言って駄菓子を順番に粉砕して行く。

監督「逆方向から粉砕するか!コーラのアメ、ヨーグルト菓子、糸引きアメ、五円チョコ、うまい棒〜!粉砕完了!あ!でも、
うまい棒はギリギリOKで、あまり粉砕が
されて無かった。まあ、いいか!」

と言いながら昼食の時間になった。

アシスタントディレクターとディレクター
は恐れ戦いていた。この二人は監督に恩があるから、過去の恩があるから文句も言えないし地位もない。そんな時に監督の声が聞こえてきた。

監督「いや〜、食った食った。美味かったなあ。安いっていいね。安いって!」

アシスタントディレクターとディレクターが察するに先程の駄菓子を食べて腹が満たされたのだろう、という解釈が。監督の口には、うまい棒の粉がついていた。監督は
ひげを剃る時に気づくだろう。あ!でも、
今、気づいた!「あれ〜!?」という言葉にピッタリな状況だった。

そして撮影は再び、アンコールされる。

監督「太刀魚を持って来い!太刀魚を!俺は本来、魚屋になる男だったからな!」

アシスタントディレクター「用意してくる
と言っても、黒澤明じゃないんですから。
すぐには無理です。」

監督「じゃあテメェはクビだ!クビ!お前みたいな奴なんて映画のスタッフのタマゴにいくらでもいるんだからな!」

アシスタントディレクター「すいません!許してください!何でも雑務をしますから
どうか許してください!」

監督「わかった。じゃあ、太刀魚を持って来い!新鮮な太刀魚をな!行け!早く!」

するとディレクターが急に現れた。

ディレクター「いやあ、さっきそこで魚をね!魚を貰ったんだよ!スターに!時代劇の自称スターに、さあ!お前、どこ行く?どこ行くの?」

アシスタントディレクター「それだ!」

ディレクター「何?」

監督「おう!太刀魚が見つかったか!映画の撮影続行!」

スタッフも、休んでいた脇役たちも喜んで撮影の続行が決定した。そして今回の主役が現れた。時代劇のスターである。そんなスターの登場を待ちに待ったと撮影現場に
ファンの人々も集まってきた。

監督「じゃあ!今回は時代劇のスターが
太刀魚で腹を切られるシーンから撮影!」

案の定、行われた、太刀魚のシーン。
時代劇スターが太刀魚を持った敵と
バトルするシーンなのだが、撮影に
入る時はそんなにグロテスクでも、
無いのだが、編集の段階で編集してたら
かなり、ヤバい作品になっていた。

しかし、監督は更に怒号を飛ばす。

監督「もっと!もっと!リアクション!リアクション芸人並みに!アツアツの熱湯に入るとか、半年前に常温で置いた生肉を食べて腹を壊すとか、チョコエッグの模型だけ食べるとか、そんなリアクションを期待してんだよ!分かるか?分かってる?」

しかし、それを無視している男が居る。
途中まで聞いていた男が居る、それは、
時代劇スターだった。さすが!スター!

【小説/第二幕】

生臭い臭いがユニクロで買った、絶版済みの安売りフリースにも残るくらいだ。
魚と血と汗と涙たちが全て合わさってから
フリースに生臭い臭いが染み付いたのだと
解釈する。メイクさんがスターのところに
向かっている時、メイクさんがスターのメイク落としを走っている時に落としたのだ
とは済まされない。しかし…!

メイクさん「すみません。メイク道具とか
落としてしまって。ドリフのタライが落ちてきても覚悟の上です。許してください」

頭上からは大量の太刀魚が落ちてきて更にドリフのタライと生肉が落ちてきた。

監督「お前がミスするからだろ!だったら
ミスを減らせ!メイクさんなのに!ブス!黙って仕事してろ!俺が手伝いの連中を連れてくるから。メイクを落としてやれ!」

メイクさんは時代劇スターの楽屋を訪れて
メイクを落としていた。化粧も落として、気がつくと数時間が経過していた。スターは寡黙でモアイの石像のような寡黙さ。
何時間でも無視し続けたら、数年は無視が
続くだろう。

【筆者/エッセイ】

どうも。筆者はダジャレが好きでは無い。
特に嫌な時期だったのが、ねずっち?が
現れた時だ。なぞかけ、を聞く時、耳を
封印する日もあった。そして、今回の
物語にはダジャレは出てきません。
メイク、ドリフのタライ、メイク道具やらが落ちてきたのは落下することを意識しているわけですからダジャレではない。生肉の箇所は全然、意味無く書きました。特に
ダジャレではないと確信できます。あっ!
小説に戻ります!

【小説/第三幕】

時代劇スターをメイクさんが生臭さと魚の臭いを取り除くためにタオルを出そうと、
する。が、しかし、タオルが無い!タオルも無くて、メイク道具も落とす、何というダメっぷりのメイクさん。慌ててタオルを貰いに行ったのだが、タオルを持って部屋に入ってきたメイクさんが目撃したのは、
時代劇スターは一人でスーパー銭湯っぽく
タオルじゃなくてスポーツ新聞で拭いてたのにメイクさんも後から駆けつけたスタイリストさん、時代考証の専門家さん、と、
裏方が大集合。「腹にガムテープを貼ってくれ」と時代劇スターは言うので仕方なく
ガムテープを腹に巻いていく。グルグル!
グルグル!グルグル!グルグル!と何回も巻いたところで「キツい」と時代劇スターは言う。緩めて丁度良いくらいの巻き具合で落ち着いたのか、楽屋で熟睡している姿を見た人々は多いのだと言う。そんな映画の公開日、太刀魚も何も出てこない。何と腹の立つ映画だ!と言っても公開日過ぎてるからね。全シーンカットされていた。
興行収入も悪いんだろうな、でも、新しい俳優の演技と時代劇スターの演技は歴然の差がある。北海道から沖縄くらいまでの。
メイクさんは、あの後、若年性のガンが、
見つかって自宅で長期療養。時代劇スターは、メスで切らなければならないストレスがなさすぎる人がなる「おっとりガン」になった。それらの原因はメイクさんと時代劇スターは食べ放題の店に毎日、朝昼晩、
仲良くなったのは良いが食べに行って焦げまでも食すことをしたり、していたから。
焦げを容器にいれてシャカシャカ振って、
楽器みたいなものを作るらしい。誰も喜ばない。その後、時代劇スターは治療して、
治ったが、メイクさんは死去した。
監督は葬式で一言「まだ生臭いな」(終)

小説「うなずき」

【小説/第一幕】

文/ポップ闘志

「うなずき」

コルクボードにスポーツ新聞の切り抜きが
押しピンで支えてある。落ちていくこともなく、ただ支えるだけの仕事。それが押しピンの役目だ。本日も押しピンは支えてて
何人かの人が切り抜きを持って帰る。漫画の記事だった。「持ち帰り自由」のスポーツ新聞の切り抜きで人気が出たお店だ。
しかし、そんな店を震え上がらせる出来事が起こった。押しピンを抜いて記事を持ち帰ろうとしてたら押しピンが指に食い込んだ。辺りは血のカリブ海になり、すぐ止血した。海軍みたいな店長のテキパキとした
止血術には驚く。押しピンは辺りから姿を隠して店長の「誰も悪くないさ!」の一言で救われた。「押しピン意外!(笑)」と
冗談を言った。嫌な思いにはならない程度の冗談だったので許せた。憎めない性格の店長なのだろう。たった今から珈琲を作り始めた。美味しいんだろうなあ。

【小説/第二幕】

へぇーボタンを押してみた。久しぶりに物置から出したオモチャのボタン。何度押しても「へぇー」としか言わない。それらを
持って近所の店へ行ってコーヒーを飲もうとしていた。店でゲームをしてみるかと思い、ドラクエファミコンごと持って行こうか?ファイナルファンタジースーパーファミコンごと持って行こうか悩んだりしていた。結果、二台のゲーム機ごと持って行くことに。

電車に揺られながら、ゲーム機を持参して目的地の隣の駅まで、たどり着いた。
隣の駅だって近所といえば近所だろう。
しゃもじ片手に歩いているわけでは無い。
チョロチョロと歩いていたら珈琲を飲みに行く店まで、たどり着いた。店は大騒ぎで
外からも聞こえてくる叫び声。中を見ると
意外にシーンとしていた。店で流している映画「両腕ジュウドウ!地を這う花火」を
流していたのだった。しかし、まだ叫び声が聞こえる。何だか状況も読めなかったが
大体は予想がついた。血を出している人に
目をやると血の海があったのかもしれないだけど、スケールが小さかった。だから、大丈夫。ゲーム機を鞄から取り出すと「あっ!ゲーム禁止!」と店長に言われた。だけど、肝心なことに、気づいたのだ。コルクボードから押しピンを思い切り抜いて押しピンでへぇーボタンを押して見せた。すると、どこからか海外の人たちが集まり始めて、まるでイベントでも行われているのかと思う程だ。そして胴上げをされて、いつの間にやら家の中の布団に横たわっていた。布団から出て食事の準備をしていると、何かが鳴った。寝室の机の上に置いてある、へぇーボタンの音が鳴っていたのだった。鳴っているけど、一旦スルーして「何か」を探す。「あった!」鳴っている、へぇーボタンを押しピンで、押して音が鳴るのを止めた。それは夢の中で目撃をした幻想なのかもしれない。いかんせん、もう、へぇーボタンはあの頃とは違う。壊れて無くなってしまったのだ。しかし、覚えている。あの、へぇーボタンの機械に押しピンの傷があることを。(終)