誌上劇団!ポップノベル

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第三回公演「グロ!グロ!笑!笑!」

【誌上劇団!ポップノベル】

【第三回公演】

「グロ!グロ!笑!笑!」

文/ポップ闘志

【第一幕】


自分で死にたくなるくらい辛い男が居た。
別に御新香や漬け物を食べたいわけでは無い。と、ツンデレみたいなことを言ってると更に死にたくなった。何があったかは知らないが言われてみればそんな気がする。
と、空耳アワー的なことを言ってみた。
それで命は救われた。一つの命を救う番組
というのも凄い話だ。空耳アワーの蘇生力は万田酵素くらいの実力だ。しかし、駅のホームで巨大な野菜やら巨大な人間やらに進化したりしても、どうしようもないことである。駅のホームから血液の臭いがしたのだけど、誰かが血液検査をしているのかもしれない、いや、駅のホームで血液検査を行うわけが無い。あるとすれば献血車
進化系、献血電車が開発されて走っているからかもしれない。血液は赤とは限らないのである。そしてどこからか異臭がした。


腐りに腐った人間を駅のホームで見かけた
のは、つい先程のことだった。青い血を駅のホームに垂らしながら歩いている。怖い風景だった。怖い風景画を見ているのか?
と思うくらいに芸術的でアート的でグロテスクだった。アートはグロテスクだ。と、
語る芸術肌の偉人でもビックリするほどに
グロテスクでバイオレンスだった。しかし
青い血は、いつ止まるのだろう?そんな場をフラフラ歩いて、歩いては止まって血を流して、歩いては止まって血を流して、の繰り返しだった。ビデオの繰り返しボタンを何度も何度も押していく感じだった。
突然!青い血は駅のホームの青いベンチに飛び散った。青いベンチからは「ジュー」
と焼けた音がした。まるで焼肉だ。青い血が焼肉のタレ!?青い血からはビビンバの香りがした。割り箸で焼肉店のビビンバを食べる。なぜ割り箸!?体内でビビンバを生成できる奴を初めて見た。大腸や臓器に
ビビンバの濃厚タレが染み付いている、と
男は不気味な顔をした。出来事も不気味だが、男の顔も不気味だった。最後に腐った人間は駅のホームへ落ちて死んでしまったと、歴史書物に書いてあった。筈はなく、
目の前で見たぜ。怖い風景を。腐った人間は奇声をあげながら死んだという。

【第二幕】


実の親からイジメを受けていた。鉄パイプで頭を殴られて教育の一環として殴られるのは理不尽だ。鉄パイプの鉄分と血液の鉄分の違いを確かめるべく男は昔に舐め比べしたこともある。人生経験豊富だな。で、
味は同じだったけど、レバーより鉄の味がしなかった。鉄分なんて血の味だ!てか、
男はヴァンパイアなのか!?違うだろ!
実の親は主人公の男だけに厳しく体罰して
他の兄弟には優しく接していたのだ。男はそれに耐えて耐えて数年間。やっとの数年だと思いきや、上京しようとすると「怒りのアフガン」状態に。ボコボコに殴られて当時、付き合っていた彼女にもボコボコにするのだった。物静かな彼女を甘く見た実の親は逆にボコボコにされてしまった。
理由は簡単。彼女の眠れた才能が芽生えていつしか、格闘技の才能を開花させた。
そして、彼女は男の実の親を河川敷に呼び出してボコボコにして金的蹴りして失神をさせた。そして、彼女は男をもボコボコにして破局してしまった。異常な神経を持つ実の親を倒せたのは良いが、そんな夜に、
帰宅したら実の親がいた。直面攻撃だ。
そんな実の親は、主人公の男から話題提供するときに不利になると、「黙って!」と
「黙って!黙って!黙って!」と、叫ぶ。
イライラするのだろう。そんな言葉なんて簡単に論破できるけど相手にはできない。
無視するしか無い。墓石ワードなのかも。


遂には自分の首を締めようとしたが恐怖感からして断念。こんな危ない縄で首なんて締められるか!コレが正しい。自分で死んだらいけないよ。モヤモヤを抱えたまんま
生きていくしか無い。散歩番組ではないが
とにかく「モヤモヤ!」としていた。小池一夫の世界観だった。眠くなったら死刑の
囚人が座る、死刑椅子に座るみたいに毛布に包まった。死刑椅子の眠り心地は良いですね。ま、普通の毛布ですけど。

【第三幕】


気が付けば駅のホームに居た男。電車的なことを知らないから右往左往していると、
乗りたい電車が到着して、そこで、今まで見たことのある人を発見した。「世界!
不思議!発見!」の司会者の怪力でも開封できないくらいのポテトチップスを食べて生きています!的な人と出会った。それは
巨大化した実の親だった。駅のホーム周辺で「バイオレンスグッズ」を置いてから、
路上でグッズを販売していた。ある意味、
怪しい行商だ。アラブ人みたいな顔だ。


巨大化した実の親が駅のホームから落ちて行った。青と赤を染めた血液の色。男も落ちて主人公も失った。家族も崩壊。そして
人生はグロテスクだった。