誌上劇団!ポップノベル

誌上劇団、及び、小説ブログです!

小説「厚着と薄着のアメコミ仕立て」

【小説/タイトル】

「厚着と薄着のアメコミ仕立て」

文・ポップ闘志

【小説/前半】



今夜は何で寒いのだろう。いや、夏なのに冬みたいだと女は思う。「紅白は?」やら
ガキの使いは?」とか「格闘技は?」やら「ドラえもんは?まさか終わった?」と
チャンネルをザッピングしているとキリがない。だって今、夏だから。年末でも大晦日でも断捨離でもねぇし!でも何で暑いのだろう?夏だからヒーターはついてない。
夏だからアイスの中のアイストルコアイスこれが絶妙で一時期コンビニで手に入ったのだけど、何故か最近見ないね。「あの人は今!」よりも「あのアイスは今!」とかやってくんねぇかな!クーラーつけても、
暑い暑い暑い!ゴビ砂漠に行ったみたいな感覚にすげぇ似てるって!寒くなれば良いなあ。でも、夏でも冬でも、厚揚げは美味しいのだ!


それから、女は過ちに気づいた。「やっぱ私って年がら年中厚着をきているから夏でも冬でも温度差が激しいんだ!激流か!」
やっと女も気づいたらしい。しかし、厚着は脱ぎにくいし素材も良いし、女のロマンだ。アマゾン川の激流を下る程度の発汗を抑えるため、ワキに消臭スプレーを数時間かけて贅沢なディナーバイキングで発汗の臭いを予防して尚且つ消臭した。消臭力
力水!パワーエナジードリンク〜!って、
雄叫びがホストクラブじゃないか!ホストって動物なんだ。群がるし。そんなことはどうでも良い。とにかく女はホストクラブに行きたがっていた。イケメンが好きで、
イクメンのことも知らず、イケメンとかについてなら知識は広辞苑の更に分厚いのと
同じくらい膨大だった。ウィキペディア
類でもある。現代の広辞苑、とウィキペディアはアダ名をつけられることが、多い。
多くても、あんまり!といったことも!!


そして、数日間のブランクを経て女は決心した。「厚着も着るし、薄着も着る!使い分けなきゃね!季節の変化と共に!」女は厚着を脱ぎ出した。ユニクロの中でも薄い服を着て、薄めのズボンを穿いて。外へ出て見る気持ちがフツフツとマグマ的に沸騰してきた。気がつけば街へ繰り出してた。
そこで風邪になっちゃった。


風邪になっちゃった。やっぱり厚着からの薄着で温度が変化したのだろう。一命は、
取り留めました。ということを考えて二命は取り留めたのか?と思うけど、彼氏いない歴が長い女は、途方にくれたりくれなかったり。でも、段々と顔がアニメっぽく、
尚且つ漫画っぽくなっている。サンデーを読みたくなった。ここからがスタート地点だろう。戸棚から風邪薬を出した。白湯で飲んで回復したのか?一時的に回復したのか?それはまた次の展開で。

【小説/後半】


風邪薬を飲んでからというもののカラダが「ボコッ!ボコッ!」と宇宙の人みたいな国際宇宙ステーションから連絡を取り合うエイリアンとプレデターを捕獲する作戦で最初は穏やかにしていた我々が急に血眼で捕獲銃やらで捕獲したみたいな謎の考えが浮かんできた。インスピレーション〜!!
で、友人に相談してみたところ衝撃事実が判明した。それが謎の音と関係あったのだと気づいた。


友人は軽い気持ちで言った。「お前、それ
って『うる星やつら』のラムちゃんの衣装じゃねぇか!そんなに薄着だと目立つぞ!
特に都会なんだから、服装を改めろ!」と
言うから女は「そわそわしないで!」とか
「サンデー読んで何が悪い!少年誌!」と言うと「あっ!俺、『漫画サンデー』と、
勘違いしてた。ゴメン!だってそうだよ!
週刊少年サンデーの表紙が独特のイラストじゃねぇもんな!少年だって悩むよな〜!
ゴメン!あとこれ!結婚指輪!厚着でも薄着でも関係ねぇ!俺と友人とかでなく恋人同士としてみてくれないか?!」友人の男がこんなことをいうなんて!もちろん良いに決まってる。女はこう言った「結婚指輪もらいます。結婚しましょう!私が「うる星やつら」の衣装を着てても良いならば」
二人は結婚した。結婚式のBGMは勿論!
「ラムのラブソング」だったらしいのだ。
宇宙からの音は「ラムのラブソング」だったのかもしれない。