小説「ユーミンの「卒業」とテラスハウス」
【タイトル】
作者・ポップ闘志
【小説】
①
「知ってた?ユーミンの歌を口ずさむと、
口内炎が治るらしいよ〜!」
始発の電車に乗って、登山客で一杯の山脈を眺めながらゆったりと麻雀屋の温泉やら
カジノの温泉みたいに過ごしていた。バスソルトをパスタの鍋に入れて、鍋に浸かり
「あー、気持ちいい〜!世界水泳かよ!」
と一人称の語り手の俺が浸かる。しかし、
「傷だらけの天使」ならぬ、傷だらけの俺
の傷に塩分や塩酸らがカーニバルダンスを踊って毎日「鷲羽山ハイランド」みたいな
痛みとダメージで死にそうになりながらも「アンデッドよりは良い」と言い切った。
皆さん一斉に「ただケチなだけじゃん!」とパスタバスソルトに浸かった感想を遂に述べたのだった。「ダメージボディ〜!」
それを捜査する「名探偵コナン」的に。
②
数日後、テラスハウスならぬテレビの収録というか「俳優養成所・テラスハウス」と言うゴシップ記事を下世話な雑誌に書いたりして何とか生計を立てている一人称の俺が何と!本家のテラスハウスとコラボすることになったのだ。サントラは売り切れて
「永久的に頭に残るスピードラーニング」
を配布したり、販売したりしている。
で、今日の仕事は「裏の顔!テレビ批評」というアングラ雑誌の短い隅の奥の奥の、
ページをめくると俺の記事にたどり着けるのだけど、誰にも気づかれない。なので、
テラスハウス側からも宣伝やら広告も兼ねて金銭面の心配が無い安売り作家の俺へと
仕事が舞い込んで来たのだ。果たして…!
③
まず、テラスハウスの卒業までのグラフを作ってくれと言われて作る。ボコボコした
荒れ地の砂だらけの砂かけババアが現れると噂というか都市伝説というかそんなことがあったらしい。そんなの妖怪じゃん!
妖怪ウオッチじゃん!ゲゲゲの鬼太郎!
しかし、妖怪だってエルメスやらを買って
ロレックスやらも買ってオシャレして妖怪らしくないなあ。と思う反面、朝早く放送があるから早起きできる!と良い面もあると俺は思う。卒業シーズンではないが卒業のことを考えてしまう「卒業こじらせ!」が流行語大賞になり、世間は変わった。
◯「卒業写真こじらせ」
◯「卒業からの中卒!」
◯「卒業から音信不通」
歴史に残るわけでは無い。「中国四千年の
流行語」「中国四千年の、こじらせ」何か
意外と良いかも。「こじらせ太極拳」何か
意外と良いかも。「初期の頃の北斗の拳」みたいだな。「アブドーラザブッチャー」を見てるとステーキ食べたくなる。あえて
硬いのを。漫画「特盛り!鋼の錬金術師」
隣の席にはブッチャーの返り血が戦闘機のように飛来して来て、それはまるで小銭を
投げた音みたいだった。「小銭があるなら
大銭があっても良い!」という怒鳴り声が聞こえて来た。どこからともなく!そして
会場と茶の間が一緒になってカオスと混沌がコラボして、パスタのセールのファミマみたいになってるから気をつけるように!
敬礼!じゃなかった!朝礼!丑三つ礼〜!
会場と茶の間が返り血を浴びた気がする。
ブラウン管を突き抜けてブッチャーの何型か知らないけど血液型が飛び散った。
会場スタッフと茶の間スタッフが同じ言葉を発した。それからはブッチャーの姿形は俺の中では見たことない。自宅のテレビの一角(ブラウン管の地デジチューナー)には返り血がシミとして残っている。
④
テラスハウスのゴシップ記事を書いたことを忘れてて後輩の一人に聞いてみた。
「あの件、どうだった?」と俺。
「いや、テラスハウスだよ!」
「え?テラスハウスの件ですか?」
「そうそう!テラスハウス!」
「記事、書いたんですか?」
「書いたよ!いつもより多めにな!」
「あの件は…!」
「何だどうした?」
「放送終了で企画が流れたんですよ…!」
「ええ〜!?」
俺は驚愕した。ゴシップ記事を書く作家としては許されることではない。オリジナルビデオ「許されざる者」・ハリウッド映画
「許されざる者」な新旧ダブルダメージ。
同僚にもう一度、聞いてみる。
「いつ終わったの?」
「先月くらいからですね。改編期なんで」
あれってテラスハウスじゃなくて日本家屋の一軒家!?ていうか竪穴式住居じゃん!
早く答えろよ!どん兵衛が冷めるぞ!」
「そんなに仕事が好きですか?こんな下品な下世話な記事書いて小銭をもらって…」
「てめぇはバカか!このクソ!ビチグソ!
『ビチグソロックンロール』でも歌ってろ!一人カラオケでな!」と、俺が言うと
後輩は黙り込んだ。「すいません」と後輩は言うので許してあげることに。とにかく
「テラスハウス、放送終了で崩壊!?」
(「ゴシップニュース」編集部)
「テラスハウス、意外とテラス狭い」
(「ゴシップニュース」編集部)
(「ゴシップニュース」編集部)
記事になるか分からないけど読んで損は
無し。いちおう読破してください!
⑤
人っ子一人いない、居るのは馬糞やら鶏糞やらを肥料にして万田酵素みたいな自家製
調味料を作る一家の一軒家しか無い!
コレはスルー!コレはスルー!
と名曲「田園」を歌いながらアダ名をつけられてしまっていたらしい。
「神秘の絶景でビッグフットが現れる確率は殆ど無いけど足跡はあります!」
「アマゾン川の水はブレンドコーヒーの味がするんだよな!」
「肉食のピラニアの水槽に手を突っ込んで
噛まれて、その血液で献血できる!」
「ジョーズに噛まれて指を一本失くした、
ホームレスが炊き出しとは間違った方向に歩いていった。他県の方向に!」
⑥
心の声①「夕方かな?」
心の声②「夕焼けだよ!」
心の声①「フルセグでアニメ〜!!」
心の声②「マシオカー!ヤッホー!」
心の声①「古いこと言うな!」
心の声②「あの人は今!?(笑)」
で、今って何時?あ!空が赤い。夕方から
シフトチェンジして夕焼けに!肌が焼ける心配ない。夕方だから。夜になる前に!
⑦
帰り道、クルマを走らせていると夕焼けが良い具合だった。「中年たちの七夕」等を
コンセプトにしたゴシップ記事やらコラムを書こう!と決めた。オレンジ色の飲み物
「ファンタ!オレンジ」を飲みたくなったのだけど。小銭もあまり無くて諦めることにすると硬く誓った。数年後、俺は感動系の作品を書く作家に変わっていた。しかし
ゴシップ作家での事は忘れない。帰り道のクルマで見た「中年たちの七夕」を。
「マネースクープ」見たことないけど。
あと、無事に夕方という夕焼けロードを、
構築していって、帰り道は良かったです。
夕焼けで、肌荒れ焼けにはレーザー夕焼けでは効果が無い。自然に白くなるのを待つしか無いでしょ!明日の夕方!夕焼けに!